2025年05月24日
- 認知行動療法
【性加害を未然に防ぐために】山口で予防のためのカウンセリング

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
近年、性加害に関する報道や社会的関心が高まる中、私たちは「再発防止」だけでなく、未然に防ぐための支援にも力を入れています。
「なぜ、あの人が加害者に?」と思われるようなケースの背景には、衝動のコントロール困難、加害に至った認知のパターン等、さまざまな要因が複雑に絡んでいることが多く見られます。
本記事では、認知行動療法(CBT)の視点から性加害の予防について考えてみます。
1.性加害は “突然の暴発” ではない
加害行為は、多くの場合、偶発的に起こるものではなく、事前に積み重なった「思考・感情・行動パターン」の結果です。
たとえば:
- 「相手の反応を確認する前に、好意を前提に行動してしまう」
- 「ことばで気持ちを伝えるのが苦手で、行動で示そうとする」
- 「自分の気持ちが優先で、相手の気持ちへの配慮が後回しになる」
こうした状態が続くことで、加害につながる行動が起こるリスクが高まります。
2.CBTにできること:未然に整える「こころの地図」
認知行動療法では、「なぜそう感じ、そう行動したのか」を丁寧に整理することで、トラブルの芽を早い段階で見つけていきます。
よくある認知の特徴(例)
- 「自分の欲求は我慢すべきではない」
- 「相手は自分に好意を持っているに違いない」
- 「嫌がられても、本気じゃないはずだ」
これらは、本人にとっては“自然な考え”でも、対人関係の中では大きなトラブルを招く可能性があります。
CBTでは、こうした**自動思考(とっさに浮かぶ考え)**に気づき、「本当にそうなのか?」と立ち止まる習慣を身につけていきます。
3.リラプス・プリベンション(再発予防)モデルの応用
性加害の再発防止の現場で使われるリラプス・プリベンション(再発予防)モデルは、予防にも応用可能です。
具体的には:
- 高リスク状況を知る(酒・ストレス・SNSなど)
- 危険サインに早く気づく(イライラ・こもる・刺激動画の頻度増など)
- 対処スキルを事前に練習する(人に話す・距離を置く・日常のリズムを整える)
これにより、「やってしまいそうな自分」から一歩引いて、別の選択肢を取れるようになります。
4.予防の第一歩は「相談すること」
性に関する悩みは、「恥ずかしい」「変に思われそう」と感じてしまい、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方が非常に多いです。
しかし、それこそがリスクを高める最大の要因です。誰かに話し、専門家と一緒に振り返ることで、 「未然に止める力」を持つことができます。
私たちは、
- 誰にも責められずに話せる場所
- 行動を変えるための具体的な方法
- 不安や葛藤にも丁寧に寄り添う関わり
を大切にしています。
5.最後に:加害者に「ならない」ためにできること
性加害は、ほんの些細な「認知のズレ」や「感情処理の未熟さ」から始まることがあります。
「自分は大丈夫」と思っている人こそ、リスクに気づきにくいという側面もあります。
だからこそ、今、まだ問題が起きていない段階から、心のクセや行動のパターンを見つめ直すことが何よりの予防になるのです。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、
- 性に関するモヤモヤや不安への個別相談
- 性加害防止に向けた認知行動トレーニング
- 匿名相談・オンライン対応可 など、予防的な支援も行っております。
「気になる段階」でのご相談も歓迎しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
ご相談窓口
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