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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。

近年、性加害に関する報道や社会的関心が高まる中、私たちは「再発防止」だけでなく、未然に防ぐための支援にも力を入れています。

「なぜ、あの人が加害者に?」と思われるようなケースの背景には、衝動のコントロール困難、加害に至った認知のパターン等、さまざまな要因が複雑に絡んでいることが多く見られます。

本記事では、認知行動療法(CBT)の視点から性加害の予防について考えてみます。


1.性加害は “突然の暴発” ではない

加害行為は、多くの場合、偶発的に起こるものではなく、事前に積み重なった「思考・感情・行動パターン」の結果です。

たとえば:

こうした状態が続くことで、加害につながる行動が起こるリスクが高まります。


2.CBTにできること:未然に整える「こころの地図」

認知行動療法では、「なぜそう感じ、そう行動したのか」を丁寧に整理することで、トラブルの芽を早い段階で見つけていきます。

よくある認知の特徴(例)

これらは、本人にとっては“自然な考え”でも、対人関係の中では大きなトラブルを招く可能性があります。

CBTでは、こうした**自動思考(とっさに浮かぶ考え)**に気づき、「本当にそうなのか?」と立ち止まる習慣を身につけていきます。


3.リラプス・プリベンション(再発予防)モデルの応用

性加害の再発防止の現場で使われるリラプス・プリベンション(再発予防)モデルは、予防にも応用可能です。

具体的には:

これにより、「やってしまいそうな自分」から一歩引いて、別の選択肢を取れるようになります。


4.予防の第一歩は「相談すること」

性に関する悩みは、「恥ずかしい」「変に思われそう」と感じてしまい、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方が非常に多いです。

しかし、それこそがリスクを高める最大の要因です。誰かに話し、専門家と一緒に振り返ることで、 「未然に止める力」を持つことができます。

私たちは、

を大切にしています。


5.最後に:加害者に「ならない」ためにできること

性加害は、ほんの些細な「認知のズレ」や「感情処理の未熟さ」から始まることがあります。

「自分は大丈夫」と思っている人こそ、リスクに気づきにくいという側面もあります。

だからこそ、今、まだ問題が起きていない段階から、心のクセや行動のパターンを見つめ直すことが何よりの予防になるのです。


認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、

「気になる段階」でのご相談も歓迎しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。


ご相談窓口

📍認知行動療法カウンセリングセンター 山口店
〒753-0055 山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室

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