2025年12月29日
- 認知行動療法
嘔吐恐怖へのカウンセリング/認知行動療法カウンセリングセンター山口店
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
この記事では、「嘔吐恐怖(おうときょうふ)」に対して、当センターでどのような考え方・進め方でカウンセリングを行っているのかを、認知行動療法の視点から詳しくお伝えします。
嘔吐恐怖は、
・吐くことそのものが怖い
・吐き気が出るのではないかと常に警戒してしまう
・他人が吐いているのを見るのも怖い
・外出や食事、人混みを避けてしまう
等といった形で、日常生活に大きな制限をもたらすことがあります。
一方で、「気の持ちよう」や「慣れ」で片づけられる事もあり、つらさが理解されにくい悩みでもあります。
この記事が、嘔吐恐怖で悩んでいる方にとって、「どう向き合えばいいのか」を考えるきっかけになれば幸いです。
嘔吐恐怖とは何か
嘔吐恐怖とは、嘔吐や嘔吐に関連する身体感覚・状況を、強い危険として捉えてしまう状態を指します。
実際には、嘔吐は多くの場合、身体の防御反応の一つであり、命に直結するものではありません。しかし、過去の体験(実際に吐いて強い苦痛を感じた経験、周囲の反応、体調不良時の記憶など)をきっかけに、
- 吐くこと=非常に危険
- 吐き気が出たら取り返しがつかない
- 人前で吐いたら終わりだ
といった学習が強く結びついてしまうことがあります。
その結果、「吐かないようにするための行動」が生活の中心になり、食事量の制限、外出回避、常時の体調チェックなどが増えていきます。
認知行動療法で考える嘔吐恐怖の仕組み
認知行動療法では、嘔吐恐怖を「危険だと学習された結びつきが、強く維持されている状態」として整理します。
ポイントは以下の流れです。
- 過去の体験などを通じて
「嘔吐=危険」という学習が起きる - 少しの身体感覚(胃の違和感、ムカムカ)にも強く注意が向く
- 不安が高まり、回避や確認行動が増える
- 「回避できた=危険だった証拠」となり、恐怖がさらに強化される
この循環が続くことで、恐怖は自然に弱まるどころか、むしろ広がっていくことが少なくありません。
嘔吐恐怖へのカウンセリングで大切にしている考え方
当センターのカウンセリングでは、「嘔吐を無理に克服させる」「怖さを消す」ことを目標にはしません。
目指すのは、嘔吐や関連刺激が、想像しているほど脅威ではないと体験的に学び直すことです。
ここで非常に重要なのが、「無理に直面しない」という点です。
恐怖が強い状態で、いきなり苦手な場面に放り込まれると、かえって恐怖の学習が強化されてしまうことがあります。
そのため、
- どこまでなら今できそうか
- どのレベルなら挑戦できるか
- 日常生活の中で無理なく取り組めるか
を丁寧に整理しながら進めていきます。
具体的な進め方:少しずつ結びつきを弱める
嘔吐恐怖への支援では、
身体がやや反応する場面に、無理のない範囲で近づくことを行います。
たとえば、
- 嘔吐を連想するイラストや文字を見る
- 苦手な場所の写真を見る
- 実際の場所に短時間だけ近づく
- 食事量を少しだけ増やす
といったように、「危険だと思っている刺激」に対して、想定よりも大丈夫だったという体験を積み重ねていきます。
重要なのは、「できた/できない」ではなく、体験して何が起きたかを振り返ることです。
「強い不安が出たが、時間とともに下がった」
「吐かなかった」
「不安はあったが対処できた」
こうした事実を一つひとつ整理することで、恐怖の結びつきは少しずつ弱まっていきます。
仕組み作りがカギになる理由
嘔吐恐怖は、「気合い」や「一時的な頑張り」で改善するものではありません。
当センターでは、日常生活の中で、どうやって体験を積める仕組みを作るかを重視しています。
- どのタイミングで挑戦するか
- 不安が出た時にどう対応するか
- 失敗したと感じた時の考え方
- 生活リズムとのバランス
これらを整理せずに進めると、「今日はできたけど、次は怖くてできない」という不安定な状態になりやすくなります。
カウンセリングでは、その方の生活背景や負担を考慮しながら、現実的に続けられる形を一緒に検討していきます。
Q&A:嘔吐恐怖へのカウンセリングについて
Q1. 吐くことへの恐怖が強すぎます。それでも改善できますか?
恐怖が強い方ほど、無理のないステップ設計が重要になります。
強い恐怖があるからこそ、「小さな体験」を積み重ねる方法が有効になるケースも多くあります。
Q2. 無理に嘔吐するようなことはしますか?
当センターでは、そのような方法は行いません。
恐怖を強めない範囲で、結びつきを弱める体験を重視します。
Q3. どれくらいの期間がかかりますか?
個人差はありますが、「恐怖をゼロにする」よりも、
「恐怖があっても生活が回る状態」を目標にすることで、変化を実感される方が多いです。
嘔吐恐怖で悩む方へ
嘔吐恐怖は、決して珍しい悩みではありません。
また、「弱さ」や「甘え」の問題でもありません。
恐怖は、これまでの体験から身についた学習の結果です。
だからこそ、新しい体験を通して、少しずつ書き換えていくことが可能です。
一人で抱え込まず、「どう整理すればいいのか分からない」という段階からでも、ぜひご相談ください。
嘔吐恐怖に特化した特設サイト(LP)のご案内
嘔吐恐怖については、「一般的な説明」だけでは自分に当てはまるのか分からない、という声も多く聞かれます。
そのため当センターでは、嘔吐恐怖に特化した特設サイト(ランディングページ)を用意しています。
この特設サイトでは、
- 嘔吐恐怖がどのように形成・維持されやすいのか
- 日常生活の中で、どんな場面が負担になりやすいのか
- 認知行動療法では、何を目的に・どのように進めていくのか
- 「無理に直面しない」ことを前提にした支援の考え方
などを、嘔吐恐怖に悩む方の視点に沿って整理しています。
「いきなり相談するのはハードルが高い」
「まずは考え方を知りたい」
という方にも、参考にしていただきやすい内容になっています。
ブログ記事とあわせてご覧いただくことで、嘔吐恐怖に対してどのように向き合っていくのかを、より具体的にイメージしていただけるかと思います。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店のご案内
認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、
嘔吐恐怖をはじめ、不安に関するお悩みについてご相談をお受けしています。
「怖さをなくすこと」や「考え方を変えること」をゴールにするのではなく、
日常生活の中で生じている負担を、どのように調整できるかを一緒に整理していくカウンセリングです。
住所
〒753-0055
山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
(JR湯田温泉駅 徒歩1分)
営業時間
10:00〜20:00(完全予約制)
WEBサイト
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LINE(相談・ご予約)
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