2025年12月26日
- 認知行動療法
ハラスメント加害者の再発防止カウンセリング/ 認知行動療法カウンセリングセンター山口店
こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
ハラスメントの問題は、「注意された」「反省した」で終わらせてしまうと、時間が経ったあとに同じ形で再発してしまうことが少なくありません。
当センターでは、精神論や一時的な反省に頼るのではなく、なぜその行動が起きたのかを整理し、次にどう行動を変えるかに焦点を当てた支援を行っています。
本記事では、ハラスメント加害者の再発防止において、認知行動療法がどのように役立つのかを、できるだけ具体的にご紹介します。
ハラスメント再発防止に必要なのは「反省」ではなく「仕組みの理解」
ハラスメントが起きた際、「二度としないと誓った」「厳しく注意を受けた」という経験をされる方も少なくないかと思います。
しかし、実際の現場では、
- 忙しさや余裕のなさ
- 特定の相手との関係性
- 自分なりの正しさや役割意識
が重なったときに、同じ反応・同じ言動が再び出てしまうことが少なくありません。
認知行動療法では、考え方・感情・行動・環境のつながりを一緒に整理し、
- どんな場面で
- どんな受け取り方をし
- どんな反応を選びやすくなっているのか
を具体的に言語化していきます。
「自分は正しいつもりだった」が起きる理由
ハラスメントの相談では、「相手のためを思って言った」「指導として必要だった」というお話が出てくることが少なくありません。
ここで大切なのは、意図の善悪を判断することではありません。
認知行動療法では、
- 自分の意図
- 相手が受け取った影響
- その結果、職場で何が起きたか
を切り分けて整理します。
「正しいつもりだった」
「悪気はなかった」
という感覚を否定するのではなく、その考え方がどのように行動につながったのかを一緒に見直していきます。
再発防止に向けた具体的な取り組み
① 状況の整理(セルフモニタリング)
まずは、問題が起きやすい場面を具体的に整理します。
- どんなタイミングだったか
- 誰とのやり取りだったか
- 体調や疲労の状態
- そのとき頭に浮かんだ考え
「いつも同じ条件が重なっている」ことに気づく方も多くいらっしゃいます。
② 感情が高まったときの対処を決めておく
感情が強くなったときに
「我慢する」「抑え込む」だけでは、長続きしません。
そこで、
- その場を一度離れる
- 声を出す前に呼吸を整える
- すぐに結論を出さない
など、現実的に実行できる行動を一緒に決めていきます。
③ 「問い詰める」から「整理する」コミュニケーションへ
ハラスメントが起きやすい場面では、
- なぜできないのか
- どうして分からないのか
といった過去を責める問いかけが増えがちです。
認知行動療法では、
- 次にどう進めればよいか
- 何が分かっていればよかったか
といった今後に向けた整理に軸足を移していきます。
個人だけで抱え込まないために
再発防止は、本人の努力だけで完結するものではありません。
- 処分や注意のあとに、振り返る機会があるか
- 誰かが定期的に状況を確認できているか
といった環境面の調整も重要になります。
当センターでは、個人面談を通じて「考え方と行動の整理」を行い、再発しにくい形を一緒に作っていく支援を行っています。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. ハラスメントをしてしまった側でも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
当センターでは、責めることや評価を目的とした関わりは行っていません。
再発を防ぐために、何が起きていたのかを整理する場としてご利用いただけます。
Q2. 企業や人事からの紹介で利用することはできますか?
可能です。
個人でのご相談だけでなく、企業側と連携しながら進めるケースもあります。
守秘や進め方については、事前に確認しながら対応いたします。
Q3. 一度の相談で変わりますか?
多くの場合、一度きりで大きく変わることは少ないのが実情です。
そのため、状況に応じて複数回に分けて整理を行い、実際の場面で試しながら調整していきます。
認知行動療法カウンセリングセンターのご案内
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