2025年10月02日
- 認知行動療法
山口で社交不安へのカウンセリング

「会議で発言しようとすると頭が真っ白になる」「人前で自己紹介するだけで汗が止まらない」「注目されると心臓が激しく鼓動してしまう」――こうした状態に悩んでいませんか。
山口でも、社交不安(社交不安症/社交不安障害)に苦しんでいる方は少なくありません。
社交不安は一時的な“あがり症”とは異なり、日常生活や仕事、学業に深刻な影響を与えることがあります。しかし、適切な支援を受けることで改善は十分に可能です。特に**認知行動療法(CBT)**は効果が科学的に確かめられており、実際のカウンセリングでも広く活用されています。
こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
私たちは山口市に拠点を構え、地域の皆さまが安心して心の悩みを相談できる場として活動しています。本日のテーマは「社交不安」。その特徴や背景、生活への影響、そして当センターで行っているCBTの具体的なアプローチについて詳しくご紹介します。
社交不安とは
社交不安は、他者から注目される状況で「恥をかくのではないか」「人に迷惑をかけてしまうのではないか」と強く感じ、不安や緊張に支配される状態を指します。
典型的な症状
- 人前で話すと声が震える
- 発汗・赤面・動悸などの身体症状
- 予期不安(前日からずっと不安が続く)
- 人と視線を合わせられない
- 社交的な場を避けて孤立する
日常生活への影響
- 学校:授業での発言が困難、友人関係が築けない
- 職場:会議やプレゼンを避け、キャリアに影響
- 私生活:人付き合いを避け、孤独感や抑うつ感を深める
放置してしまうと「避ければ一時的に楽になる」→「さらに不安が強まる」という悪循環に陥りやすいのも特徴です。
認知行動療法(CBT)によるアプローチ
社交不安に対しては、認知行動療法(CBT)が有効とされています。当センターでは、以下の流れで一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
1. 現状把握(アセスメント)
最初に行うのは、現在の状況や困りごとの整理です。
- どのような場面で不安が強く出るのか
- 身体の反応(汗、震え、動悸など)はどのくらいか
- 「避ける」ことでどんな影響が日常に出ているか
- 不安を和らげるために無意識に行っている安全行動はあるか
質問紙や面接を通して丁寧に把握することで、その人特有のパターンを明らかにします。
2. 心理教育
次に、「社交不安がどのように生じ、維持されているのか」をわかりやすく説明します。
- 不安を引き起こす“自動思考”の存在
- 回避や安全行動がかえって不安を強めてしまう仕組み
- 不安が長期化しやすい理由
理解することで「自分だけではない」と知り、改善へのモチベーションにつながります。その上で、状況やご希望に合わせて適切な方法を選びながら取り組んでいきます。
3. 自動思考の把握と検討
社交不安では「声が震えたら笑われる」「沈黙したら嫌われる」といった自動思考が強く働きます。これを和らげるために、いくつかの方法を使います。
- 証拠を確かめる:本当にそうだと言える根拠はあるか、反対の証拠はないかを整理する。
- 他者の立場で考える:友人が同じ状況ならどう見えるかを想像する。
- 最悪の予測を現実的に検討する:「笑われても一瞬で終わる」など、実際の影響を考える。
- 事実と解釈を分ける:「相手が笑った=自分を馬鹿にした」とは限らないと整理する。
こうした視点を繰り返すことで、極端な思い込みをやわらげ、現実的で柔軟な考え方を身につけていきます。
4. 行動実験・曝露療法
社交不安の改善に欠かせないのが「曝露(ばくろ)療法」と「行動実験」です。
- 行動実験
「声が震えたら必ず笑われる」「視線を合わせたら相手に嫌われる」といった予測を立てて、実際の場面で試してみます。結果を振り返ることで、「思ったほど反応されなかった」と学べます。 - 曝露療法
曝露は「不安はあっても、思ったよりも何とかなる」という小さな体験を積み重ねていく方法です。
- 視線を合わせてみる
- 台本を丸暗記せず、メモを頼りに話す
- 飲み物を手に持たずに過ごしてみる
- 視線を合わせてみる
不安がゼロになるのを待つのではなく、「不安を抱えたままでも行動できた」という体験が、克服につながります。
5. 社会的スキルトレーニング
自己紹介や雑談、意見の伝え方など、対人場面で役立つスキルを練習します。安心できる環境でロールプレイを行い、少しずつ自信を育んでいきます。
6. リラクセーション法
呼吸法や漸進的筋弛緩法を取り入れ、身体的な緊張を和らげます。不安が高まる場面で活用できる「実践的なツール」として身につけていきます。
山口店の特徴
- 完全予約制・プライバシー配慮:安心して通える環境を整えています。
- アクセス良好:JR湯田温泉駅から徒歩1分。
- オンライン対応:全国どこからでも利用可能。
住所:〒753-0055 山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
Webサイト:https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/
よくある質問(Q&A)
Q1. 社交不安とあがり症は同じですか?
A. 一時的なあがり症は誰にでもありますが、社交不安は「避けたい気持ちが強く、生活に支障をきたす」点で異なります。
Q2. 薬を使わないと改善しないのでしょうか?
A. 薬は有効ですが、CBTだけで改善する方も多くいます。当センターでは心理的支援を基本にし、必要に応じて医療機関との連携も行います。
Q3. 初回カウンセリングは何をしますか?
A. まずは不安の状況や背景を丁寧に伺い、CBTの進め方をご説明します。無理に練習をすることはなく、ご本人のペースを尊重します。
まとめ
社交不安は「性格の弱さ」ではなく、心理的な仕組みによって生じるものです。
山口店では認知行動療法を通じて、少しずつ人との関わりに自信を取り戻し、安心して生活を送れるようサポートしています。
「人前が怖い」「会話が不安」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
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