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山口で「抜毛症」に悩んでいる方は少なくありません。
髪の毛やまつげ、眉毛などを無意識に抜いてしまい、「やめたいのにやめられない」と苦しむ方が多くいます。外見の変化が気になり、人前に出ることに抵抗を感じたり、隠すための工夫に時間や労力を取られてしまうケースもあります。

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
当センターは、山口市に拠点を置き、地域の皆さまが安心して心の悩みを相談できる場所を目指しています。今回取り上げるテーマは 「抜毛症」。その特徴や背景、日常生活への影響、そして認知行動療法を活用したカウンセリングの方法についてご紹介します。


抜毛症とは?

抜毛症は単なる「クセ」や「習慣」ではなく、心理的な状態や生活のリズムと深く関係していることが多いと考えられています。

よく見られる特徴

このような行動は外見上の問題だけでなく、「人と目を合わせづらい」「人前に出たくない」という二次的な悩みを引き起こすこともあります。


抜毛症の背景にある要因

  1. 習慣として定着
    勉強中やテレビを見ているときなど、何気なく髪に触れる行動から始まり、繰り返すうちにクセとして固定化するケースがあります。
  2. 気持ちの調整手段
    緊張や不安を感じたときに、指先を動かすことで落ち着こうとする人がいます。その一つとして毛を抜いてしまう場合があります。
  3. 感覚へのこだわり
    「この毛だけ硬い」「この部分が気になる」といった感覚が抜毛行動の引き金になることもあります。

日常生活への影響

抜毛症は見た目だけでなく心理的にも影響が大きい問題です。

このように、生活の質や自尊心にまで影響することがあります。


認知行動療法(CBT)による対処法

抜毛症に対するカウンセリングでは、**認知行動療法(CBT)**が中心的な方法です。特に有効とされる技法が 習慣逆転法(Habit Reversal Training:HRT) です。CBTではまずアセスメントを行い、その上でHRTや環境調整を組み合わせて支援を行います。

ステップ1:アセスメント(観察と整理)

観察と記録を通じて行動のパターンを整理し、改善の土台を作ります。

ステップ2:習慣逆転法(HRT)の実践

  1. 自覚訓練
    抜毛の前触れ(手が髪に伸びる、むずむずする感覚)に気づけるよう練習します。
  2. 拮抗行動(代替行動)
    衝動を感じたときに、同時にはできない別の動作を行います。
    • 両手を強く握る
    • 膝の上に手を置く
    • タオルやボールを握る
  3. 習慣化と定着
    「抜毛衝動 → 代替行動」という新しい流れを繰り返し身につけていきます。

ステップ3:環境調整

環境を整えることで「抜毛のきっかけを減らす」ことと「代替行動をしやすくする」ことを両立させます。

ステップ4:振り返りと調整

セッションごとに振り返りを行い、

を整理しながら、自分に合った方法を見つけていきます。


抜毛症に悩んでいる方へ

「やめたいのにやめられない」と感じるときこそ、一人で抱え込まず専門家に相談することが大切です。努力や我慢だけでは難しくても、認知行動療法を通じて「できる工夫」を一緒に探すことができます。


Q&A

Q1. 抜毛症は自分の努力だけで治せますか?
A. 強く意識して我慢しようとしても、無意識の行動が多いため努力だけで改善するのは難しい場合があります。カウンセリングでは「どんな場面で抜いてしまうか」を整理し、代替行動や環境調整を一緒に考えていきます。

Q2. どのようにカウンセリングが進むのですか?
A. まずは抜毛が出やすい状況を整理し、その後に行動観察や代替行動の練習を取り入れます。次回のセッションで振り返りながら進めていく形です。

Q3. 子どもでもカウンセリングを受けられますか?
A. はい。年齢に応じた方法で支援を行い、保護者の方へのアドバイスもいたします。


まとめ

抜毛症は「クセ」ではなく、心理的要因や習慣が絡み合って生じる行動です。
無理にやめようとするよりも、**認知行動療法(CBT)とハビットリバーサル(HRT)**を取り入れて少しずつ改善を目指すことが可能です。山口で抜毛症にお悩みの方は、ぜひ当センターにご相談ください。


ご相談・お問い合わせ

認知行動療法カウンセリングセンター山口店

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