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〜妊娠中・産後の不安や気分の落ち込みに、認知行動療法の視点から〜

はじめに

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
妊娠期から産後にかけての女性は、心身ともに大きな変化にさらされます。体調やホルモンの変動、生活環境の変化、育児へのプレッシャーなどが重なり、気持ちが不安定になることも珍しくありません。特に、周産期うつや産後不安は国内外で高い発症率が報告されており、厚生労働省も早期発見と支援を重視しています。

近年の研究では、妊娠中からの予防的なケアとして認知行動療法(CBT)が効果的であることが示されています。当センターでは、その知見をもとに、妊娠期から産後まで安心して受けられるCBTカウンセリングを提供しています。


周産期うつ・産後不安とは

周産期うつとは

妊娠中から産後1年以内に発症するうつ病を指します。症状としては、抑うつ気分、興味や喜びの減退、極端な疲労感、集中力の低下、不眠、食欲の変化などがあります。日々の生活や育児への意欲が下がり、「自分は母親として失格なのでは」といった自責感が強くなることもあります。

産後不安とは

赤ちゃんの健康や成長、育児のやり方、夫婦関係、家計、将来の生活設計などに対する強い心配が続く状態です。不安は一時的なものではなく、心身に影響を及ぼし、睡眠障害や体調不良につながることもあります。

国内外の調査によれば、妊娠中のうつ病は約10%、不安症は約16%にみられ、産後に症状が悪化するケースも多いと報告されています。こうした背景からも、早期発見と予防的な介入の重要性がわかります。


周産期うつ・産後不安が起こる背景


認知行動療法(CBT)の特徴と効果

CBTとは

CBTは「認知(物事の受け止め方)」と「行動(反応や習慣)」の関係に注目し、両方に働きかけることで、気持ちの安定と行動の改善を目指す心理療法です。周産期においては、薬物療法に不安を感じる方や授乳中の方にも取り入れやすいのが特徴です。

周産期での効果

研究では、CBTを受けた妊産婦は抑うつや不安が軽減し、育児への自信が高まることが報告されています。また、母親の心理状態の改善は、子どもの情緒や発達にも良い影響を及ぼすことが示されています。


CBTで使われる主な技法


当センターのカウンセリングの流れ(詳細)


生活場面での活用例


よくあるご相談例


Q&A

Q1. 妊娠中でもカウンセリングは受けられますか?
はい。妊娠中から受けることで産後のメンタル不調予防にもつながります。

Q2. 薬を使わずに改善できますか?
症状の程度にもよりますが、軽度〜中等度のうつや不安には薬を使わないCBTが推奨されています。必要に応じて医療機関と連携します。

Q3. オンラインで顔出しせずに受けられますか?
可能です。音声のみでの参加にも対応しています。


ご予約・お問い合わせ

認知行動療法カウンセリングセンター 山口店
〒753-0055 山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
Webサイト:https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/


参考文献

  1. 岡津愛子・片岡弥恵子(2024). 周産期うつ病の予防にむけた認知行動療法を活用した助産師主導介入プログラムの開発. 聖路加国際大学紀要, 10, 19-30.
  2. 蟹江絢子ほか(2021). 周産期におけるメンタルヘルスの不調に対する認知行動療法に基づく支援. 精神神経学雑誌, 123(11), 746-751.

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