2025年07月18日
- メンタルヘルス
山口でメンタルヘルス研修の導入を検討されている企業の皆さまへ

~人材定着・職場改善・心理的安全性の向上に向けて~
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
近年、多くの職場で「人が辞めやすい」「職場の空気が悪い」「体調不良による欠勤が増えている」といった声を耳にします。
こうした背景のひとつに、“心の健康”に関する課題が潜んでいることがあります。
この記事では、メンタルヘルス研修を職場に取り入れることの利点や注意点について、最新の公的データを交えて解説します。
導入を検討されている山口県内の企業・法人の方に向けて、具体的な提案もご紹介いたします。
1. いま企業が向き合うべき「メンタルヘルスの現実」
厚生労働省の調査(2022年)によると、「仕事や職業生活で強いストレスを感じている」と回答した労働者の割合は82.2%にも上っています【※1】。
また、同年の精神障害による労災申請件数は2,346件(うち認定629件)と過去最多水準です【※2】。
山口県内でも、産業構造の変化や人材不足を背景に、心理的負荷が高まっている企業が増えています。
こうした状況において、予防的なメンタルヘルス対策の導入が、事後対応以上に重要視されるようになってきました。
2. メンタルヘルス研修を導入する3つのメリット
(1)心の不調による「見えない損失」を防ぐ
産業保健支援機関の公的資料によれば、従業員1人がメンタル不調で半年休職した場合、企業側が被る損失はおよそ422万円と試算されています【※3】。
この金額には給与の支払い、代替人材の教育、残業手当、人事対応などが含まれています。
こうした損失を防ぐには、トラブルが起こる前に「気づき・学び・対処力」を身につける環境づくりが重要です。
当センターの研修では、認知行動療法(CBT)をベースに、
- 感情と行動の関係に気づく
- 自分の思考のパターンを見直す
- 問題に柔軟に向き合う力をつける
といった「内面のセルフマネジメント力」を育てていきます。
(2)人材の離職リスクを低下させる
リクルートワークス研究所の報告によると、大学卒の新卒社員において**3年以内に離職する割合は34.9%**とされています【※4】。
特に山口県内の中小企業では、「人を採ってもすぐ辞めてしまう」という課題を抱えるケースが多く見られます。
離職の背景には、仕事量やスキルの問題だけでなく、下記のような心理的要因も少なくありません:
- 自己肯定感の低下
- 職場での孤立感
- 感情の処理の難しさ
CBTに基づくアプローチでは、社員一人ひとりが「不安」「プレッシャー」といった感情にどう向き合うかを学び、「やめずに乗り越える力」を養います。
(3)チーム力の源「心理的安全性」が育つ
Googleが行った「プロジェクト・アリストテレス」という研究では、成果の出るチームの共通点として**“心理的安全性”**が最も重要であると結論づけられました【※5】。
心理的安全性とは、ミスや本音を話しても「大丈夫」と感じられる空気のことです。
これが欠けた職場では、次のような悪循環が起こりやすくなります:
- 報連相が滞る
- 部下が指示待ちになる
- チーム全体のパフォーマンスが低下する
当センターの研修では、以下のようなワークを通して、安心して意見を出せる土壌をつくります。
- 認知のズレを知るグループワーク
- アサーティブ・コミュニケーション実践
- 管理職向けのフィードバック研修
3. 導入時の注意点と成功のポイント
(1)“上から目線”ではなく“対話”の設計を
「やらされ感」が強い研修は、社員の抵抗感を生み、効果も限定的です。
当センターの研修は、参加者の「気づき」や「納得」を促す対話型・体験型の構成を重視しています。
(2)継続的な仕組みと現場支援が大切
単発の研修で終わらず、フォローの仕組み(課題ワーク、相談導線、復習資料など)も整えることで、行動変容につながります。
(3)「特定の人」だけでなく「全体」を視野に入れる
心理的安全性や職場文化の変化には、管理職だけでなく、全社員の理解と協力が不可欠です。
そのための全体研修の導入もお勧めです。
4. 山口県内での対応と事例
当センターでは、山口市や近隣自治体・公共機関での研修実績がございます。
これまでに提供してきたテーマ例:
- 医療・福祉職員向け:ストレスマネジメント研修
- 公共サービス従事者向け:感情の扱いと職場対応力向上
- 中間管理職向け:部下との心理的距離のとり方
【提供形式】
- 対面/オンライン/ハイブリッドいずれも対応可
- 研修時間:1回90分~半日など柔軟に対応
- 講師は臨床心理士・公認心理師の有資格者が担当
5. よくあるご質問(Q&A)
Q1. 小規模(10人以下)でも依頼できますか?
→ はい。少人数でも、状況に合わせたプログラムを設計いたします。
Q2. オンラインでの実施も対応可能ですか?
→ Zoomを活用し、双方向・ワーク形式での実施も可能です。
Q3. 特定の業種に合わせて内容を調整できますか?
→ 事前ヒアリングの上、現場に適した構成をご提案します。
Q4. 研修後の個別相談や継続支援も可能ですか?
→ 研修とあわせて、社員向けのカウンセリングや顧問契約の導入も承っております。
6. お申込・ご相談はこちらから
● 認知行動療法カウンセリングセンター山口店
〒753-0055 山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
Webサイト:https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/
LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
お申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
参考資料
【※1】厚生労働省「令和4年労働安全衛生調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r04-46-50.html
【※2】厚生労働省「令和4年度 過労死等防止対策白書」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28454.html
【※3】兵庫産業保健総合支援センター「メンタルヘルスの経済的損失に関する資料」
https://www.hyogos.johas.go.jp/sanpo/wp-content/uploads/2022/07/826a23c01a02d11b455f62480a04ea44.pdf
【※4】リクルートワークス研究所「早期離職のその後を考える」
https://www.works-i.com/column/works05/detail008.html
【※5】PsychSafety.com「Google’s Project Aristotle」
https://psychsafety.com/googles-project-aristotle/