2025年07月06日
- 認知行動療法
山口で子どもの癇癪や暴力に悩む家族のためのカウンセリング

はじめに──家族で過ごす毎日には、予想外の困りごともあるものです
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
家族というのは、お互いに支え合いながら生活していく一方で、日常の中に思いがけない葛藤やすれ違いが生まれることもあります。
特に子育てにおいては、正解のない選択を繰り返しながら、迷いや戸惑いと向き合う場面がたくさんあるのではないでしょうか。
なかでも、「癇癪(かんしゃく)や暴力的な行動」が続いていると、ご家族の心や生活全体に大きな影響が及ぶことがあります。
- ちょっとしたことで泣き叫ぶ
- 物を投げたり叩いてくる
- 気持ちを切り替えるのが難しく、長く荒れた状態が続く
- 「また始まった…」と、ご家族の方が疲弊してしまう
山口市やその周辺地域でも、こうした悩みを抱えながらも、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまっているご家庭が少なくありません。
本記事では、そうしたご家族に向けて、子どもの行動の背景、家庭での対応のヒント、そしてカウンセリングでできる支援についてお伝えいたします。
癇癪や暴力的な言動は、「困っている子ども」のサインかもしれません
「最近わがままがひどい」
「こんなに怒るのは、親の接し方が悪いのかな…」
そんなふうにご家族が感じてしまうのも無理はありません。
ですが、癇癪や暴力といった行動には、以下のような子どもなりの「理由」があることが多くあります。
- 感覚の敏感さ(音、光、触感など)への過剰反応
- うまく気持ちを伝えられないもどかしさ
- 突発的な出来事への不安や混乱
- 衝動的な感情を抑える力の未熟さ(発達的な特性を含む)
これらは、いわば「自分でもどうしたらいいか分からない状態」。
つまり、「わがまま」ではなく「助けてほしい気持ち」が、癇癪や暴力として表れている場合もあるのです。
効果的とされる対応方法はあるけれど、現実にはうまくいかないことも
療育や育児セミナーなどでは、さまざまな“効果的だとされている関わり方”が紹介されています。たとえば──
- タイムアウト(子どもを落ち着かせるために少し距離を取る)
- 感情を代弁して共感する(「悔しかったね」「嫌だったんだね」)
- 切り替えの予告(「あと3分でおしまいね」)
- 落ち着いた後に一緒に振り返る時間を設ける
こういった対応は、多くの支援機関でも有効性があるとされ、子どもの行動の安定につながることもあります。
ただ──
- 「タイムアウトしようとすると、逆に暴れてしまう」
- 「共感の声かけが届かず、さらに怒ってしまう」
- 「分かってはいるけど、いざというときにはうまく対応できない」
そんなお声を、私たちはよく耳にします。
それは、ご家族の“気持ち”に理由があります
子どもにとってよいと言われる方法を知っていても、いざ実行するのが難しい──
それは、ご家族にとって自然な反応です。
- 「泣かせたままにしておいて本当に大丈夫?」
- 「このまま嫌われたらどうしよう…」
- 「外出先で人の目が気になって動けない」
- 「周囲と比べて、育て方に自信が持てなくなった」
このような不安や罪悪感があると、頭では「こうしたほうがいい」と分かっていても、行動には移せなくなることがあります。
その“こころの揺れ”に目を向けることが、じつは支援の第一歩なのです。
認知行動療法で大切にしているのは「方法」よりも「心の整理」
当センターでは、認知行動療法(CBT)というアプローチを取り入れ、ご家族の内側にある「感じ方」や「思い込み」をやさしく見直すお手伝いをしています。
- 「子どもが泣いても、必ずしも悪影響とは限らない」
- 「関係が壊れるのでは…という不安と、実際に起きていることを分けて考える」
- 「できない日があっても、それは当たり前のこと」
ご家族の気持ちが少しずつ軽くなっていくことで、「やってみようかな」と思える余裕が生まれ、自然と行動の選択肢が増えていきます。
山口店で行っているサポート内容
💬 1. ご家族の気持ちをゆっくり整理します
「もうどうしていいか分からない」「イライラしてしまう自分が嫌」というお話も、安心してお話しいただける環境を整えています。
🛠 2. できそうな関わり方を一緒に考えます
「理想的な方法」ではなく、「家庭でできる範囲で、少しずつ進められる方法」をご提案します。
📋 3. 状況を振り返るシートの活用
癇癪が起きた場面を一緒に振り返り、行動や状況のパターンを整理していきます。
👪 4. 家族間のギャップやストレスにも対応
パートナーとの温度差、祖父母の意見の違い、子育ての孤立感などもご相談いただけます。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 子どもを連れていかないといけませんか?
A. いいえ。まずはご家族だけでご相談いただければ大丈夫です。関わり方が変わることで、子どもにも変化が起きることがあります。
Q. タイムアウトが合わないように感じます…
A. 合わないケースももちろんあります。ご家庭に合った別のアプローチをご一緒に考えていきます。
Q. 家族の理解が得られず孤立しています…
A. 一人で抱える必要はありません。ご希望があれば、ご家族への説明や支援の方向性の共有も可能です。
終わりに──山口で、ご家族とお子さんの関係をあたたかく整える一歩を
癇癪や暴力的な行動は、ご家族の愛情を試しているわけでも、誰かを困らせようとしているわけでもありません。
うまく伝えられない不安や混乱が、かたちを変えてあらわれているのです。
そして、それに向き合おうと悩んでいるご家族の姿勢こそが、すでに大切な第一歩だと私たちは思っています。
山口で、「このままではつらい」「もっと良い関係を築きたい」と感じたときは、どうかお気軽にご相談ください。
一緒に歩んでいける支援を、心を込めてご用意しております。
📍 認知行動療法カウンセリングセンター山口店のご案内
- 住所:〒753-0055 山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
- アクセス:JR湯田温泉駅 徒歩1分
- 営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
- LINE相談: https://lin.ee/26sKHRK8
- ご予約フォーム: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
- Webサイト: https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/