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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店のスタッフです。本日は、場面緘黙(選択性緘黙)について、認知行動療法(CBT)を用いたカウンセリングの方法を詳しく解説します。場面緘黙にお悩みの方やそのご家族、支援に関わる方々の参考になれば幸いです。


場面緘黙(選択性緘黙)とは

場面緘黙とは、特定の状況や環境で話すことが極めて難しくなる状態のことです。しかし、自宅や親しい人の前では通常どおり会話ができるため、一見すると困りごとがあるようには見えないこともあります。このため、周囲からは「ただの恥ずかしがり屋」や「話したくないだけ」と誤解されることが少なくありません。

主な特徴


認知行動療法によるアプローチ

認知行動療法は、不安症に対して科学的根拠に基づいた効果的な心理療法です。場面緘黙の改善においては、個々の状況や特性に応じた丁寧なアプローチが求められます。

1. 聞き取りと現状の把握

最初のステップでは、本人や家族からの詳しい聞き取りを通じて、発話が困難になる状況や背景を把握します。このプロセスは、効果的な支援計画を立てる上で非常に重要です。

このような詳細な聞き取りを行うことで、発話が困難になる要因を明確にし、次のステップへの準備を整えます。

2. 安心できる環境の拡大

場面緘黙の改善において、最も大切なのは本人が安心できる環境を広げていくことです。発話そのものを目指すよりも、まずはリラックスして過ごせる状況を増やしていくことを重視します。

このようなステップを繰り返すことで、本人が安心して発話できる場所や人の範囲を徐々に広げていきます。

3. 周囲の理解と協力

場面緘黙の改善には、本人だけでなく、家族や学校の協力も重要です。以下のようなサポートが考えられます。


最後に

認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、認知行動療法に基づいた場面緘黙のカウンセリングを行っています。対面でのカウンセリングだけでなく、オンラインでの対応も可能です。一人ひとりに合わせたアプローチを大切にし、安心して新しい一歩を踏み出せる環境づくりをサポートいたします。

場面緘黙にお悩みの方、そのご家族や支援者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。お問い合わせを心よりお待ちしております。

認知行動療法カウンセリングセンター山口店

https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/

——筆者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

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