2025年08月19日
- 認知行動療法
山口で連休明けに「学校に行きたくない」と感じるお子さんのためのカウンセリング

はじめに:山口の皆さまへ
こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
ゴールデンウィークや夏休み、冬休みといった長期休暇のあと、お子さんが「学校に行きたくない」「お腹が痛い」「気分が重たい」と感じることは珍しくありません。
これは特別なことではなく、多くの子どもに起こる自然な反応です。
この記事では、なぜ休み明けに登校がつらくなるのかを3つの理由に整理し、それぞれに「休暇中にできる工夫」と「休み明けにできる工夫」を組み合わせてご紹介します。山口の生活リズムに合ったヒントも交えて解説しますので、ぜひご参考ください。
1. 学校に行きたくなくなる3つの理由と工夫
1-1. 楽しい休日とのギャップ
どういうこと?
休暇中は、旅行やゲーム、家族との時間など「自由に使える時間」が多くなります。
しかし学校が始まると、決まった時間に起きて授業を受け、宿題やテストをこなす「制約のある生活」に戻らなければなりません。
この “自由から規則への切り替え” が大きな負担となり、「学校に行きたくない」という気持ちを強めてしまいます。
休暇中にできる工夫
- 1日の中で少しだけ“学校に近い習慣”を残す(例:10分だけ宿題、翌日の準備など)。
- 「休みが終わったら楽しみがある」と先に決めておく(例:週末に公園へ行く、映画を見るなど)。
休み明けにできる工夫
- 登校前に「切り替えの合図」を決める(音楽をかける、ベランダで深呼吸など)。
- 「帰ったらマンガを読む」「おやつを食べる」など学校後の小さな楽しみを用意する。
1-2. 体のリズムの乱れ・疲れの持ち越し
どういうこと?
休みの間は夜更かしや朝寝坊をしやすく、体内時計がずれてしまいます。
また旅行や親戚の集まりなどで体力を使い「休んだのに疲れが残っている」ことも少なくありません。
この状態で学校に戻ると朝起きるのが大変になり、気持ちの重さにもつながります。
休暇中にできる工夫
- 起床・就寝時間を平日との差1時間以内に抑える。
- 夜更かしを連日続けない。
- 朝はできるだけ太陽光を浴びてリズムを整える。
休み明けにできる工夫
- 起きたらすぐ「光を浴びる・水分をとる・顔を洗う」で体をリセット。
- 咀嚼を伴う朝食(おにぎりやパン)をとり、体を目覚めさせる。
- 登校前に肩や足首を回すなど軽い体操をする。
1-3. 学校に関する不安の再浮上
どういうこと?
休み中は気にしていなかった「宿題、テスト、友達関係、行事」などの心配ごとが、登校直前になると浮かび上がります。
「失敗するかも」「うまくいかないかも」という考えは、実際にはまだ起きていないことですが、それだけで気持ちが重くなるのです。
休暇中にできる工夫
- 「休み明けに気になることある?」と軽く声をかける。
- 宿題や準備が気になる場合は、一緒に確認して安心につなげる。
- 心配を紙に書き出すことで、漠然とした不安を整理しやすくなる。
休み明けにできる工夫
- 「一番気になること」をひとつに絞って書き出す。
- 「できた事実」を1行で残す(例:「先週のドリルを半分できた」「友達と話せた」)。
- 校門で深呼吸する、先生に「おはよう」と言うなど“はじめの合図”を決める。
- 「今日は不安だけど頑張ります」と伝えられる短いフレーズを準備する。
2. 家庭でできるリラックスと気分の切り替え
- 五感を活用する
音楽や香りを取り入れて心を落ち着けやすくする。 - 小さな楽しみを設定する
「帰宅後に好きなマンガを読む」「おやつにプリンを食べる」など。 - 安心できる習慣をつくる
帰宅後に保護者と一緒にお茶を飲む、軽い散歩をするなど毎日の習慣を決めると安心感が増します。
3. 保護者にできるサポート
- 気持ちを受け止める
「行きたくないんだね」とまず受け止める。 - 具体的に尋ねる
「どうして?」よりも「何が一番つらい?」と聞くと、子ども自身も気持ちを整理しやすい。 - 小さな頑張りを認める
「ランドセルを準備できたね」「玄関まで行けたね」と、できた事実を言葉にする。
4. よくある質問(Q&A)
Q1. 子どもが「学校に行きたくない」と言ったら休ませてもいいですか?
A1. 無理に行かせると逆効果になることもあります。一時的に休ませつつ、理由を一緒に整理することが大切です。
Q2. 認知行動療法ではどんなことをしますか?
A2. 考え・気持ち・行動のつながりを整理し、生活に取り入れやすい工夫を一緒に考えます。行動を少しずつ試すことで気分の変化を体験できます。
Q3. どんなときに専門家に相談すべきですか?
A3. 不登校が長引いたり、強い体調不良や気分の落ち込みが続く場合は、専門家への相談をおすすめします。
5. 山口店からのお知らせ
当センター山口店では、連休明けの「学校に行きたくない」という気持ちや登校の不安に寄り添うカウンセリングを行っています。
認知行動療法をもとに、お子さんやご家庭に合わせた取り入れやすい工夫を一緒に見つけていきます。
- 山口店WEBサイト:https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/
- LINE:https://lin.ee/26sKHRK8
- ご予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
おわりに
山口の皆さま、連休明けに「学校に行きたくない」と感じるのは自然なことです。
大事なのはその気持ちを否定せず、休暇中から少しずつ準備し、休み明けに小さな行動を積み重ねることです。
一歩ずつ積み重ねることで安心感や自信が生まれてきます。
もしご家庭だけでの対応が難しいと感じるときは、ぜひ山口店にご相談ください。一緒に無理のない工夫を見つけていきましょう。