山口で、人間関係のお悩みについて相談できる場所を探している方も少なくありません。
職場・家庭・友人関係など、人とのつながりに悩みを抱えると、生活全体に影響が広がりやすくなります。
この記事では、山口市・湯田温泉エリアで人間関係にお困りの方に向けて、「人間関係へのカウンセリング」をテーマにお話しします。

認知行動療法カウンセリングセンター山口店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
人間関係の悩みと一言でいっても、背景や状況はお一人おひとり異なります。
「相手にどう思われるか不安」「伝え方が難しい」「距離感が分からない」など、抱えておられる事情はさまざまです。

本日のテーマは 「人間関係へのカウンセリング」 です。
認知行動療法の視点に加えて、アサーション（相手も自分も大切にする伝え方）の考え方も取り入れながら、実際のカウンセリングの中でどのように整理していくのかをご紹介します。

■ 人間関係の悩みは、なぜ負担が大きくなりやすいのか

まず、山口店に寄せられるご相談をもとに、よく見られる背景を整理してみます。

● ① 相手の反応を推測しすぎてしまう

「嫌われたのかもしれない」「怒っているように見える」など、相手の気持ちを想像し続けてしまい、気持ちの負担が大きくなることがあります。

● ② 自分の気持ちや要望をうまく伝えにくい

「言っても分かってもらえない気がする」「角が立ちそうで言い出しにくい」などの不安から、本当は話したいことを飲み込んでしまうケースも少なくありません。

● ③ 距離の取り方が分からない

親しくなるほど気を遣い、距離を取りすぎると孤独感が強くなるなど、「ちょうどよい距離感」が分かりにくくなることがあります。

● ④ 過去の経験が現在の関係に影響する

以前の人間関係でつらい経験があり、その記憶が似た場面でよみがえり、慎重になりすぎてしまうこともあります。

● ⑤ 役割や期待の重さを抱えている

職場での役割、家庭での立場など、「自分が頑張らないといけない」という思いが強く、関係性の中で無理を続けてしまう場合も見られます。

人間関係の悩みが複雑に感じられやすいのは、こうしたさまざまな要素が重なり合っているためと考えられます。

■ 認知行動療法の視点での整理

認知行動療法では、最初に「事実」と「受け取り方」を分けて整理していくところから始めます。

● ① 状況＝事実を確認する

例）
「遊びに誘ったら、相手から『その日は都合が悪い』と言われた」
このように、「実際に相手が言ったこと・行動したこと」をできるだけそのまま言葉にしていきます。

● ② 受け取り方＝考えを言語化する

同じ出来事でも、頭に浮かぶ考えは人それぞれです。

例）
「断られたのは、自分と会いたくないからだろう」
「迷惑に思われているのかもしれない」

この“考え”の部分が、気持ちの負担を強めていることが少なくありません。

● ③ 別の見方の可能性を増やす

そこで、
「たまたま予定が重なっていたのかもしれない」
「その日は体調が良くなかった可能性もある」
など、他の解釈を一緒に検討していきます。

視点が一つだけにならず、柔らかく拡がることで、心の負担が少なくなる場面があります。

● ④ 行動の選択肢を広げる

事実と受け取り方を分けて整理していくと、
「では、このあとどう動くと良さそうか」
という行動の選択肢が見えやすくなってきます。

その結果、「気持ちをすべて抑え込む」か「我慢できずにぶつけてしまう」という二択ではなく、
中間の行動 を選べるようになることがあります。

■ アサーションの視点を取り入れる

アサーションとは、

「相手も自分も大切にしながら、自分の気持ち・考え・要望を適切に伝えるコミュニケーション」

を指します。

人間関係に悩みがあるとき、しばしば次のようなパターンが見られます。

● 遠慮しすぎるスタイル

自分の気持ちや意見を後回しにしてしまい、我慢が積み重なっていくタイプです。

● 強く伝えすぎてしまうスタイル

思っていることをはっきり伝える一方で、相手との摩擦が起こりやすいタイプです。

● 心の中では不満だが、表では合わせてしまうスタイル

表面上は波風を立てないように振る舞いながら、後から自己嫌悪やストレスが大きくなることがあります。

アサーションでは、これらのどれでもない、
「相手を尊重しつつ、自分の要望も丁寧に伝える方法」 を一緒に考えていきます。

■ アサーションの実際の活かし方

山口店のカウンセリングでは、アサーションを次のような形で取り入れることがあります。

● ① 伝えたい内容を整理する

まずは、
「自分は何に困っているのか」
「どの範囲までなら受け入れられるのか」
を一緒に言葉にしていきます。

● ② 伝える順番を考える

相手に話すときには、

1. 事実
2. 自分の気持ち
3. 具体的な要望

の順で伝えてみると、衝突を避けつつ対話しやすくなることがあります。

● ③ 言葉の選び方を調整する

例として、

• 「○○してくれると助かります」
• 「私はこう感じています」

といった、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを主語にした言い方を検討していきます。

● ④ 相手の立場も踏まえる

アサーションは、「自分が言いたいことを押し通す」ことではありません。
相手の状況や立場も考えながら、どのように伝えるとお互いにとって良い関係に近づきやすいかを一緒に考えていきます。

この考え方は、

• 職場の人間関係
• 家族との関係
• 友人・恋人・パートナーとの関係

など、さまざまな場面に応用できます。

■ 相談例

ここからは、実際に相談として挙がりやすいテーマをいくつかご紹介します（個人が特定されないよう一般化しています）。

① 職場での人間関係

• 報連相のタイミングが難しい
• 上司や同僚の反応を過度に気にしてしまう
• 会議や雑談の場面が苦手

こういった場合、
事実の整理＋アサーションの練習 が役立つ場面があります。

② 家族とのコミュニケーション

家族は距離が近いからこそ、次のような摩擦が生じやすくなります。

• 自分の意見が言い出しにくい
• お互いの気持ちを読み合い、疲れやすい
• 価値観の違いがぶつかりやすい
• 話すタイミングが分からず、先延ばしになってしまう

認知行動療法の枠組みで現在のパターンを振り返りながら、
アサーションの考え方を取り入れることで、「どのように伝えれば関係性を保ちやすいか」を一緒に考えていきます。

③ 友人・パートナーとの関係

• 連絡頻度についての戸惑い
• 距離の取り方が分からない
• 不安が先に立って話しづらくなる

このような場合も、

「自分の気持ちを整理する → 適切な言葉で伝えてみる → 相手の立場も踏まえる」

という流れが役立つことがあります。

■ Q&A

Q1. 人間関係の悩みは、どのくらいの期間で整っていきますか？

事情や背景は人によって異なります。
まずは、今どのようなパターンが起きているのかを一緒に整理していく中で、少しずつ負担が軽くなっていく場面が見られることがあります。

Q2. アサーションは誰でも活かせますか？

はい。年齢や性格にかかわらず、
言葉の選び方や伝え方を工夫していくことで、少しずつ取り入れやすくなるコミュニケーションの方法です。

Q3. オンラインでも相談できますか？

はい。認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、対面だけでなくオンラインでのカウンセリングにも対応しています。
山口市外や県外にお住まいの方でも、ご自宅などからご相談いただけます。

■ 山口で人間関係に悩んだときは

認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、
対面・オンラインの両方でご相談をお受けしています。

落ち着いたプライベートな空間で、

• 「いま起きていること」
• 「これからどう進めていくか」

を一緒に丁寧に整理していきます。
お一人で抱え込まず、必要に応じてご相談いただければ幸いです。

【山口店のご案内】

認知行動療法カウンセリングセンター山口店
〒753-0055
山口県山口市今井町4-10 山根ビル201号室
（JR湯田温泉駅 徒歩1分）

営業時間
10:00〜20:00（完全予約制）

WEBサイト
https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/

LINE（相談・ご予約）
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