2026年09月03日
- 認知行動療法
山口で夏休み明けに学校へ行きたくない子どもへの支援
山口市・山口県の不登校支援と「学校に戻る」ことについて考える
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店です。
夏休みが終わり、新学期が始まる時期。
久しぶりに友達に会えることを楽しみにしている子どもがいる一方で、
- 「学校に行きたくない」
- 「朝になるとお腹が痛くなる」
- 「学校のことを考えると苦しくなる」
- 「教室に入るのが怖い」
- 「友達に会うのが不安」
- 「勉強についていけるか心配」
と感じる子どももいます。
保護者の方にとっても、
「休ませてもいいのだろうか」
「無理にでも学校へ行かせた方がいいのだろうか」
「このまま不登校になってしまったらどうしよう」
と悩みやすい時期ではないでしょうか。
しかし、学校への行き渋りや不登校を、
「学校へ行くか、休むか」の二択だけで考える必要はありません。
山口市や山口県にも、学校での相談、教育相談室、教育支援センター、県の相談窓口など、子どもや保護者が利用できる支援があります。
今回は、夏休み明けに学校へ戻ることがつらくなる理由とともに、山口市・山口県で利用できる不登校支援や、認知行動療法の視点から考えられることをご紹介します。
夏休み明けに学校へ戻ることがつらくなる理由
学校生活では、実は多くのことが求められます。
朝決まった時間に起きる。
身支度をする。
決められた時間までに学校へ行く。
教室へ入る。
授業を受ける。
先生から評価される。
同級生と関わる。
集団生活のルールに合わせる。
宿題をする。
テストや進路について考える。
夏休み中には、こうした負担の一部が一時的に少なくなります。
しかし、新学期になるとそれらが一気に戻ってきます。
そのため、
「夏休み中は元気だったのに、始業式が近づくにつれて元気がなくなった」
「新学期になると朝だけ腹痛を訴えるようになった」
といったこともあります。
大人からすると、
「休みが終わるのは誰でも嫌なもの」
と考えたくなることもあります。
しかし、本人にとっては、単なる休み明けの気分の問題ではなく、学校生活の中に強い負担を感じる場面があるのかもしれません。
「学校に行きたくない」の理由が本人にも分からないことがある
子どもに、
「どうして学校に行きたくないの?」
と尋ねても、
「分からない」
「なんとなく嫌」
「全部嫌」
と答えることがあります。
これは必ずしも、本人が理由を隠しているからではありません。
本人自身にも、何が一番つらいのか整理できていないことがあります。
例えば、
- 朝起きることがつらい
- 家から出ようとすると不安になる
- 通学することが負担
- 校門を通ると緊張する
- 教室に入る瞬間が怖い
- 休み時間に一人になるのが嫌
- 特定の友達との関係に悩んでいる
- 先生に注意されることが怖い
- 授業についていけるか不安
- 宿題が終わっていないことが気になる
- テストや成績が怖い
- 進路について考えると苦しくなる
など、さまざまな問題が重なっている場合があります。
そのため、
「学校そのものが嫌なのか」と大きく考えるだけではなく、学校生活のどの場面で負担が強くなっているのかを整理すること
が大切です。
海外でも「以前と同じ登校に戻す」だけを目標にはしない
海外の学校復帰支援でも、
子ども本人だけに頑張らせない
という考え方が重視されています。
例えば、
- 学校内で安心して相談できる人を決める
- 静かに過ごせる場所を用意する
- 授業や課題を調整する
- 登校する時間を調整する
- 家庭・学校・専門職が情報を共有する
など、その子が学校生活へ戻りやすい環境そのものを調整します。
つまり、
「元気になったら以前と同じように登校してください」
ではなく、
「何が学校へ行くことを難しくしているのだろう」
と考えるわけです。
この考え方は、山口県が案内している教育相談の仕組みとも共通するところがあります。
山口県教育委員会では、学校・園、市町教育委員会、県の相談機関など複数の窓口を設け、学校や家庭での教育に関する相談を受け付けています。
山口市の支援① 「山口市教育相談室」に相談する
山口市には、
山口市教育相談室
があります。
ここでは、教育相談員が、
- いじめ
- 不登校
- 学校生活での悩み
- 子どもの養育に関する相談
などについて、電話相談や来所相談を受け付けています。
また、不登校の児童生徒が利用する教育支援センター
「あすなろ第1教室・第2教室」
への入室手続きの説明や、必要に応じて関係機関の紹介も行っています。
「まだ不登校というほどではない」
「学校へ行ったり休んだりしている」
「どこに相談すればよいか分からない」
という段階から相談先を持つこともできます。
山口市の支援② 教育支援センター「あすなろ」という選択肢
学校へ行くことが難しくなった場合、
「自宅にいる」
か
「通常の教室へ戻る」
かだけが選択肢ではありません。
山口市では、不登校の児童生徒への支援として、教育支援センター
「あすなろ第1教室・第2教室」
が設けられています。
利用については山口市教育相談室が窓口となり、入室手続きなどの説明を受けることができます。
学校の教室へ戻ることが今は難しくても、
学校とは異なる場所から、人や学びとのつながりを維持していく
という方法があります。
「学校へ行けない=何もできない」
と考える必要はありません。
山口県の支援③ 「子どもと親のサポートセンター」に相談する
山口市だけでなく、山口県にも教育相談の窓口があります。
やまぐち総合教育支援センター内の
子どもと親のサポートセンター
では、
- いじめ
- 不登校
- 人間関係
- 学校生活
- 家庭生活
などについて、子ども本人だけでなく保護者からの相談も受け付けています。
「ふれあい総合テレホン」は平日の8時30分から17時まで相談でき、さらに24時間子どもSOSダイヤルは毎日24時間利用できます。
「子どもが学校へ行きたくないと言っているけれど、どう対応すればよいか分からない」
という保護者の相談先としても利用できます。
山口県の支援④ 夜間や休日でも利用できる相談窓口がある
子どもの不安や悩みは、学校や相談機関が開いている時間にだけ出てくるとは限りません。
特に新学期前夜や日曜日の夜などに、
「明日学校に行けない」
「もう無理」
と訴えることもあります。
山口県の24時間子どもSOSダイヤルでは、いじめ、不登校、人間関係などで悩んでいる子どもと保護者からの相談を24時間受け付けています。
電話番号は、
0120-0-78310
です。
また山口県では、LINEによる「つながるやまぐちSNS相談」も24時間対応の相談窓口として案内しています。
電話では話しづらい子どもにとって、SNSを利用できることも相談のハードルを下げる一つの方法です。
山口県の支援⑤ 学校の先生や校内の専門職に相談する
支援機関だけではなく、まず学校の中で相談する方法もあります。
山口県教育委員会では、学校や園についても、校長・園長や教頭等を中心に、教育に関する相談を受け付ける体制を案内しています。
学校生活の中に、
- 教室が怖い
- 特定の授業がつらい
- 友人関係が負担
- 学習についていけない
- 先生との関係に悩んでいる
といった問題がある場合には、学校側で調整できることもあります。
カウンセリングだけですべてを解決しようとするのではなく、
家庭・学校・教育相談・必要に応じて医療や心理支援を組み合わせる
という方法も考えられます。
保護者も一人で抱え込まなくてよい
子どもが学校へ行けなくなると、保護者の方もさまざまなことに悩みます。
「朝は起こし続けるべき?」
「学校へ行くよう毎日言った方がいい?」
「ゲームをしているのを止めた方がいい?」
「学校の話はしない方がいい?」
「休ませることで、もっと行けなくなるのでは?」
「このまま進学できるのだろうか?」
対応の正解を探し続けることで、保護者自身が疲れてしまうこともあります。
しかし、山口県の相談窓口は、子ども本人だけを対象としているわけではありません。
「子どもと親のサポートセンター」という名称の通り、保護者からの相談も想定されています。
本人がまだ相談を受ける気持ちになれない場合には、まず保護者が相談する
という方法もあります。
「学校へ行くか、休むか」の二択にしない
夏休み明けに、
「学校に行きたくない」
と言われると、
「明日は行かせるべきか」
「休ませるべきか」
という判断に意識が向きやすくなります。
しかし、その前に、
「学校生活の何が一番つらいのだろう?」
と考えてみることも大切です。
朝起きることなのか。
家から出ることなのか。
通学することなのか。
校門を通ることなのか。
教室へ入ることなのか。
授業なのか。
休み時間なのか。
友達なのか。
先生なのか。
勉強なのか。
進路なのか。
「全部しんどい」と言っていても、一つずつ確認すると負担の程度が違う場合があります。
そして問題が具体的になれば、
- 学校内で相談できる人を決める
- 学校での過ごし方を相談する
- 山口市教育相談室に相談する
- 教育支援センター「あすなろ」の利用を検討する
- 県の教育相談につながる
- 外部のカウンセリングを利用する
など、具体的な方法を考えやすくなります。
認知行動療法では「学校に行けない」を細かく整理します
これは、認知行動療法(CBT)の考え方ともよく似ています。
認知行動療法では、
「不登校」
という大きな問題だけを見るのではなく、
どの場面で、何を考え、どのような感情や身体反応が起こり、その結果どのような行動をしているのか
を具体的に整理します。
例えば、
朝、学校へ行く準備をする
↓
「教室に入ったらみんなに見られる」
「休んでいた理由を聞かれる」
↓
不安が強くなる
腹痛がする
動悸がする
↓
学校を休む
↓
その日は不安が少し下がる
↓
翌日はさらに学校へ行くことへの不安が強くなる
という悪循環が起きているかもしれません。
この場合、
「学校に行けば大丈夫」
「頑張ろう」
と伝えるだけでは十分ではない可能性があります。
一方で、別の子どもでは、
- いじめや友人関係
- 学習上の困難
- 発達特性
- 睡眠リズム
- 家族関係
- 気分の落ち込み
- 社交不安
- 強迫症状
などが関係していることもあります。
そのため、
「どうすれば学校へ行かせられるか」より先に、「この子に今何が起きているのか」を整理すること
が重要です。
「学校に行けた=解決」とも限りません
もちろん、学校へ行けるようになることは大切な目標の一つです。
しかし、
登校できているから問題がない
とも限りません。
毎日学校へ行っていても、
「休み時間が怖い」
「ずっと周囲に気を遣っている」
「誰にも相談できない」
「勉強についていけない」
「毎朝、学校のことを考えると苦しい」
という子どももいます。
反対に、現在は通常の教室への登校が難しくても、
教育支援センター、家庭、学校、専門家などとつながりながら少しずつ生活を整えている子どももいます。
大切なのは、
出席・欠席という結果だけではなく、その子がどの程度安心して生活できているか
という視点です。
よくあるご質問
Q1.夏休み明けに「学校に行きたくない」と言われました。無理に行かせない方がよいですか?
一律に「行かせた方がよい」「休ませた方がよい」と決めることは難しいです。
まずは、何が学校へ行くことを難しくしているのか、心身の状態がどうなっているのかを確認することが大切です。
場合によっては休養が必要なこともありますし、学校と過ごし方を相談したり、山口市教育相談室や教育支援センターなどにつながったりする方法もあります。
「普通に登校できるかどうか」だけで判断せず、その子が今できることを探すという考え方もあります。
Q2.本人が「なぜ学校へ行きたくないのか分からない」と言っています。それでもカウンセリングできますか?
はい、ご相談いただけます。
本人自身にも理由が分からないことは珍しくありません。
カウンセリングでは、
- いつ特につらくなるのか
- 学校のどの場面が負担なのか
- そのとき何を考えているのか
- どのような感情や身体反応があるのか
- その結果どのような行動になっているのか
などを少しずつ確認しながら整理していきます。
最初から本人が理由を明確に説明できる必要はありません。
Q3.本人がカウンセリングを嫌がっています。保護者だけでも相談できますか?
ご相談内容やお子さまの年齢等にもよりますが、保護者の方からご相談いただくことも可能です。
例えば、
- 子どもにどう声をかけるか
- 朝どの程度登校を促すか
- 学校とどのように相談するか
- 家庭での過ごし方をどう考えるか
- どのような支援先が考えられるか
などについて、一緒に状況を整理することができます。
山口県にも保護者から利用できる教育相談がありますので、公的な支援と外部のカウンセリングを必要に応じて組み合わせることもできます。
山口で不登校・学校への不安についてカウンセリングをお探しの方へ
認知行動療法カウンセリングセンター山口店では、
- 学校への行き渋り
- 不登校
- 学校生活への不安
- 人間関係への不安
- 社交不安
- 強い緊張
- 気分の落ち込み
- 学校や進路についての悩み
- 保護者の方からのご相談
などについて、認知行動療法の考え方を用いながらカウンセリングを行っています。
「何が原因なのか分からない」
という段階でも構いません。
どの場面で、どのような困りごとが起きているのか
を一緒に整理するところから始めることができます。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店
〒753-0055
山口県山口市今井町4-10
山根ビル201号室
山口店WEB
https://yamaguchi.cbt-mental.co.jp/
対面カウンセリングのほか、オンラインでのご相談にも対応しています。
まずは事前無料相談もご利用いただけます
「子どもの状態がカウンセリングの対象になるのか知りたい」
「本人ではなく、まず保護者から相談したい」
「学校や教育相談と並行して利用できるのか知りたい」
「対面とオンラインのどちらがよいか相談したい」
といった場合には、約10分間の事前無料相談もご利用いただけます。
無料相談後に、その後のカウンセリングについてご検討いただくことも可能です。
事前無料相談・カウンセリングお申込フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
おわりに
夏休み明けに、
「学校に行きたくない」
と言われると、
「明日は行けるのか」
「いつ学校へ戻れるのか」
ということに意識が向きやすくなります。
しかし、その前に考えてみたいのは、
「この子に今、何が起きているのだろう?」
ということです。
山口市・山口県にも、
- 学校での相談
- 山口市教育相談室
- 教育支援センター「あすなろ」
- やまぐち総合教育支援センター
- 子どもと親のサポートセンター
- 24時間子どもSOSダイヤル
- SNSによる相談
など、さまざまな支援があります。
学校へ行くか、休むか。
その二択だけで考える必要はありません。
どこなら安心できるのか。
誰なら相談できるのか。
何なら今できるのか。
一つずつ整理していくことが、その子に合った学校や社会とのつながり方を探す第一歩になることがあります。
認知行動療法カウンセリングセンター山口店でも、お子さまや保護者の方と一緒に現在の状況を具体的に整理し、その方に合った方法を考えていきます。
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